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10月中旬、上司のM氏からいきなり
「ogawaさん、今月25日空いている? 例のT社長(倉木麻衣所属プロダクション社長)から『大阪城ホールで(倉木が)ライブをするので、昨年のライブの関係者来ませんか?招待しますよ。』と連絡があったんやけどどうする?」と、誘われた。
「いいですね。スケジュール空けときますよ。」
「麻衣ちゃんも昨年のライブ以来1年ぶりのライブみたいやし、主要メンバーには声をかけようと思っているんや。」
「なんか、なつかしいなぁ〜。1年経って倉木やT社長そして関係者に再び会うとは思わなかったですね。」
「そやなぁ、それじゃogawaさんカウントしとくな。」
「ハイハイ、数にいれといてください。」
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10月25日大阪城ホール。入場者数、約8,000人。
予定より20分遅れでライブは始まった。
白のタンクトップにジーンズという彼女らしいステージ衣装(?)。
スタンド席の上段から会場を見下ろすと、アリーナエリアの観客は総立ち、 場内は「麻衣ちゃ〜ん」の黄色い声が飛んでいる。
私は彼女の歌声を聞きながら1年前のことを思い出していた・・・
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倉木麻衣メモリアル・ライブ2004
2004年10月2日滋賀県の陸上スタジアムに25,000人の聴衆を集めたオールスタンディングの屋外ライブ。
私はその仕切りメンバーのひとりであった。
2004年7月上旬、前出のM氏から、私を含めて3人に召集がかかった。
「実は、倉木のライブを10月に実施することが決まった。ついてはこの4人が中心メンバーとなって実施運営する。」
部課関係なしの一本釣りだった。
「ogawaさんには広報・宣伝そして倉木サイドとの調整を頼みたい。」
「何人集める予定・・・?」
「25,000人」
「えっ!? 倉木ってそんな集客力あるんですか?」
「プロダクションの話だと通常6〜7,000人だそうだ。 ogawaさん、過去に最大どのくらいのイベントを仕切ったことがある?」
「10,000人・・・でもこれは一日の来場者ですので、ライブだとせいぜいライブハウス程度ですので300人ぐらいですよ。
こりゃ並のやり方では難しいですね。それにチケット販売や広報のこと考えたら全く日が無いじゃないですか!・・・ムムム」
警備・運営など難問山積みで・・・「倉木プロジェクト」は動き出した。
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お盆明けの8月18日にチケット先行販売日に設定したため、夏休みがふっとんだ。
この手の広告は費用をケチってチマチマやると失敗するので、先行販売にあわせての集中広告作戦の展開。
主要駅貼広告、車内吊り広告、新聞広告、チケットローソン、チケットぴあ、ラジオスポット、メディア各社へのリリース・・・昔一緒に仕事をした電通の担当者との連日の金額交渉と調整。
A4チラシ6種類、A1ポスター、B4車内吊りポスター、B1ポスター、新聞雑誌広告、チケット、webなどこちらもいつも一緒に仕事をしているデザイン事務所・印刷会社のやりとり校正・印刷・・・幾通りもの印刷物なので連日デザイン事務所がよい。
それぞれ夏休みも仕事してもらった・・・すまなかった。
倉木の写真使用については倉木事務所は「著作権」と「肖像権」に関してはめちゃくちゃシビアなので、何度交渉決裂したか。
ラジオスポットCMで倉木の楽曲を使う・使わないで倉木事務所との交渉・・・携帯のバッテリーあがったよ。
FM局でのパプ広告(番組内での宣伝)をどれだけしてくれるかの交渉・・・かなりのごり押しで数を増やすのに成功。
協賛企業との媒体調整・・・「企業名もっと大きくしろ」「ダメです、これ以上大きくできません。」
Yahooのオークションではチラシやチケットが出はじめ高値をつけていく。しめしめ・・・宣伝効果抜群。
最終25,000枚のチケットを売り切り成功。
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